T.研究主題
基礎・基本の定着を図り、自ら学ぶ力を育む学習活動のあり方
U.研究主題設定の理由
 本校生徒の実態は,全体として素朴であり,明朗快活である。与えられた役割・責任は果たすことはできるが,自ら課題を見つけ進んで生活をより良くしようとする主体的な態度については十分であるとはいえない。
 学習面においては,全国標準学力検査によれば,ほぼ全国平均であるといえる。学習に前向きな生徒が多く見られるが,基礎学力が不足している生徒も見られ,そうした生徒の学習習慣の向上,基礎・基本の定着も求められている。また,自ら課題を見つけ工夫してそれを解決していこうとする姿勢を一層身につけさせる必要がある。
 本研究は,「必修教科」「選択教科」「総合的な学習の時間」の指導方法を工夫することにより「基礎的・基本的な学習内容」を確実に定着させ,「自ら考え,学ぶ力」を育成することができると考え,研究主題を設定した。
V.研究仮説
○「基礎・基本」の確実な定着を図り、「自ら学び、自ら考える力」を育むためには、これまでの多くの知識を教え込む教育からの転換を図らなければならない。本校では、体験的な学習、問題解決的な学習方法を重視し、
(1)知的好奇心や探求心をもって、自ら学ぶ意欲や主体的に学ぶ力
(2)自らの力で論理的に考え、判断する力
(3)自らの考えを的確に表現する力
(4)問題を発見し、解決する力
の育成を目指す。

○また、授業に意欲的に参加させるために
(1)効果的な導入
(2)適切な課題設定
(3)解決のための手だて
(4)適切な評価
のように、学習過程を工夫改善していくことが必要であると考える。これらの授業実践の積み上げによって、「自ら考え、自ら学ぶ力」の基礎を培うことができると考えた。

学習の過程において、学習過程の工夫・改善や個に応じた指導の工夫により、より主体的に学び、「基礎・基本」を定着させることができるとともに、「自ら学び、自ら考える力」の基礎を養うことができる。
W.研究の重点
1、学習過程の工夫改善
「基礎的・基本的な事項を身につけた生徒」
「学ぶ意欲を高め、進んで課題に取り組む生徒」
をめざす授業を実践検証

授業における5つの要素
@効果的な導入(動機付け)の工夫
A適切な課題設定
B生徒が生き生きと学ぶ学習
C適切な評価「何を学習したかわかる」
D効果的な反復

2,個に応じた指導の充実
生徒の意欲を高め、さらに自ら進んで学習しようとする姿をめざした授業を実践検証
個に応じた指導のねらい
@基礎・基本の確実な習得
A学習意欲の喚起
B学習の達成状況に応じた学習
実践
@少人数指導
ATT
B習熟度別選択学習
X.授業・研究発表会の様子