令和5年度 石狩管内学校課題研究発表会

  恵庭市立若草小学校

             
令和5年11月10日(金)開催 参加者 279名


Ⅰ 研究主題

         
主体的に学ぶ子どもの育成
    
    ~自立を促す学習環境づくりを通して~


Ⅱ 研究仮説

  UDLの考え方に基づいた授業づくりを行うことによって、主体的に学ぶ子どもを育成する
  ことができるであろう。

  ※UDL:学びのユニバーサルデザイン(Universal Design for Learning, UDL)とは、
      アメリカのCASTという機関が提唱した、学習者が主体的に学ぶことができる
      ようにするための理論的枠組みのこと



Ⅲ 研究内容(研究の視点と具体的な取組)

  (1)UDLの考え方に基づいた授業づくり
      ①カリキュラムの障害を探し出す。
       ※人に障害があるのではなく、カリキュラムに障害があるという考え方。学習の目的、教材、
        学習方法、評価などから学習を困難にしているものを探す。
      ②オプション(足場的支援)を提供する。
       ・複数の選択肢を学習者に用意する。(ツール、学習形態、学習方法)
       ・オプションは事前に用意され、調整可能であること。

  (2)学習のふり返りの充実

      ①学習のGOAL(目的)とWHY(なぜ学ぶのか)を明確にする。
      ②自己評価を行う。(学び方のふり返り)


Ⅳ 日 程

受付 公開授業 移動

準備
全体会・研究発表 移動

準備
分科会

Ⅴ 授業公開(参加者の声を後から)

学級 教科 授業者 単元・内容 参加者の声 
1年3組 算数 長南 義史 ひきざん ○ 掲示物や児童が自分で選べる問題プリント等、個別最適、きめ細やかに準備されていました。
○ 先生が話したり説明したりする時間が最小限で、子どもの主体的な活動が多く見られたのがよ
  かったと思います。教えるべきところと子どもに考えたり、説明させたりするところの吟味が
  大切だと感じました。
2年3組 国語 今  勇太  お話のさくしゃになろう ○ 子どもがとても主体的に活動しているのが印象的でした。これまでの積み重ねが垣間見られ、
  課題に向かって自分に必要なオプションを選んでいたように思います。
○ 子どもが自分にあった方法を選ぶことができたのがよいと感じました。
○ 教師と子どもとの信頼関係が感じられました。個別対応が丁寧に行われていてよかったです。
3年2組 国語 村中共太郎 すがたをかえる大豆 ○ ゴールを示す・オプションを用意しておくという二軸で、子どもに主体的な学習を進めさせよ
  うとする展開や、教室に流れる空気が、これまでの学習スタイルと大きく違っていて大変感心
  しました。
○ 先生の力をあまり借りずに、児童が付箋やホワイトボードを使い友だちと説明文を書く主体的
  な活動を見ることができました。
4年全学級 体育 笹原 舞子
松野 浩毅
遠藤 豊和
跳び箱運動 ○ とても緻密に練られた授業でした。それぞれがそれぞれの課題と向き合い続ける姿に感動しま
  した。「これはできないだろうな」ではなく、「これならできるかもしれない」と考えること
  が大切なのだと大変勉強になりました。
○ 子どもが自分の課題を見つけ、それに合った場を選択しているのがとてもよかったです。跳び
  箱が苦手な児童も、何か練習する場があるというのが、救いになると思いました。
5年2組 算数 鈴木  良 面積の求め方を考えよう ○ 児童一人一人が主体的に活動している様子が見えました。個別最適な学びとしてすてきな授業
  展開でした。
○ 児童が自分自身で、どのように活動に臨むか自己決定できていたと思います。それは、これま
  での積み重ねがあってこその姿だったのだと考えます。
6年2組 理科 小野寺裕介 水溶液 ○ 実験道具をきちんと整理でき、自分で以前の学びを振り返りながら学習を進めていく様子が素
  晴らしかったです。
○ UDLの考えに基づき、様々なオプションの用意がされていてとても勉強になりました。
○ 中学校からの参加でしたが、明日からの授業に取り入れたいヒントをたくさん頂きました。あ
  りがとうございました。
わかば学級 自立活動 太田ゆかり
吉川 好美
腰本 朱美
山田 真帆
田中 恵美
横田 純也
黒沢 康裕
できないをできるにしよう ○ 特別支援学級に欠かせない自立活動を子どもが選べるメニューで授業を組み立てていたことが
  素晴らしかった。
○ 子どもが落ち着いて学習に参加することができていた。先生方も連携してスムーズに授業が進
  行していた。
○ 縦割りの班で、小さい子は上の学年を見ることができ、上の学年も責任感がもてるので、よい
  集団づくりだなと思いました。

~授業公開の様子~


Ⅵ 分科会

分科会 研究協力者 司会者 記録者
1年
算数
 恵庭市教育委員会
  学校教育指導主事 甲斐 丈治
 恵庭市立若草小学校
  教諭  七ツ役範子
 恵庭市立柏陽中学校
  教諭  向畑 航介
2年
国語
 北海道教育大学教職大学院
  准教授      川俣 智路
 恵庭市立若草小学校
  教諭  中山 尚子
 恵庭市立柏陽中学校
  教諭  江刺家 真
3年
国語
 北海道教育庁石狩教育局
 義務教育指導班
  指導主事     加藤 慎嗣
 恵庭市立若草小学校
  教諭  澤飯 聡人
 恵庭市立柏陽中学校
  教諭  金子総一郎
4年
体育
 恵庭市教育委員会
  学校教育指導主事 前川 豊志
 恵庭市立若草小学校
  教諭  遠藤 豊和
 恵庭市立柏陽中学校
  教諭  霜下はるか
5年
算数
 江別市立対雁小学校
  校長       後藤 章夫
 恵庭市立若草小学校
  教諭  鈴木三津江
 恵庭市立柏陽中学校
  教諭  上野 侑耶
6年
理科
 北広島市立東部小学校
  教頭       平沼  敦
 恵庭市立若草小学校
  教諭  佐藤 里美
 恵庭市立柏陽中学校
  教諭  折田 将吾
わかば学級
自立活動
 恵庭市教育委員会
  指導員      赤沼 宏樹
 恵庭市立若草小学校
  教諭  吉川 好美
 恵庭市立柏陽中学校
  教諭  齊藤 里恵