小学校理科教育 理論研修会 終了

テーマ 「理科学習における予想のもたせ方」
日 時 平成26年6月30日(月) 15:30〜17:00     
会 場 江別市立江別第二小学校 理科室     
講 師 酒 井 寛 史 氏 <石教研理科(小)部会 副部長>
青 木 啓 洋 氏
 <石教研理科(小)部会 研究員>

参加者 40名
研修会

ようす
   
    
 「言語活動の充実」をめざして、日々の教科教育の研究が盛んに行われています。
 今回は石教研理科(小)部会の酒井・青木両氏より、理科における「予想のもたせ方」を切り口に、言語活動を生かした思考がつながる授業づくりについて理論研修会が行われました。
 酒井氏からは、理科の言語活動とは、自分の考えをもつために「立場を決める、相談する、思ったことを図や文で表す、発表する」などを指しているというお話がありました。また、一番大切にするのは、実験観察であり、予想やまとめの部分が充実することで思考がつながる授業づくりにつながるとのことでした。
 青木氏からは、授業の出発点である「予想」のもたせ方についてお話がありました。
 児童にとって自分ごとの単元を貫く課題設定の必要性。どの子も予想が立てられるように、生活経験や既習内容をつなげるなどの手立てや、様々な予想の表現方法などについて、具体的な事例を提示しながら説明がありました。
 その後、参加者が学年別の小グループに分かれて、具体的な授業づくりについて演習を行いました。
 みなさん配付された資料を片手に、クラスの子ども達の姿を考えながら、熱心な話し合いが始まりました。
 話し合いの中では、複数の授業資料を比較して、どの場面でしっかりとした予想をもたせるべきかなどがでました。
 お互いに疑問点を出し合ったり、これまでの経験から根拠のある予想をもたせるための工夫などを交流したりしました。
 若い先生からベテランの先生までが一つになって、よりよい授業づくりをめざしていました。
 最後には、それぞれのグループでどのような話し合いが行われたのか報告がありました。
 生活経験が不足している子ども達に自由試行させるための工夫や、既習内容を生かす手立てなどが出されました。
 この理論研修会をもとに、それぞれの市町村や学校に持ち帰って、みなさんがどのような授業づくりをされるのか、大変楽しみになった研修会でした。