音楽(中)実技研修会 終了

テーマ 「歌唱を通して表現力を高める授業のあり方」
日 時 平成26年7月15日(火)15:00〜16:45
会 場 江別市立江陽中学校 音楽室
講 師 渡辺 ちか 氏
 
(札幌室内歌劇場ソプラノ歌手)
参加者 29名
研修会

ようす
   
    
 日頃の音楽授業では、歌唱を通して子どもたちに表現力を高めるためにはどのような指導をしたらよいか考えています。
 今回はソプラノ歌手渡辺ちか氏をお招きして、発声法を中心に歌唱指導のあり方について学びました。

 
  渡辺氏からは、呼吸、口の開け方―ポジション、地声・裏声についてのお話がありました。呼吸については、脱力して鼻口両方から吸いわきが膨らむ感じをつかむこと、支え・ポジションについては顎関節は動かさないであくびをすることや脱力して歌うこと、地声・裏声は、音程重視し、口を開けすぎると息漏れすること等、丁寧に説明していただきました。
 参加者全員で発声の仕方を実際に行ってみました。ポジションを良くしたい時は、「スッスッスッ・・(10回)フッフッフッ(5回)」を繰り返すハミング「hm・・」高音を出したいとき超音波(超高音でa―)を出す、いびきのような声で歌うということがわかりました。みんなで美しい響きのある歌声で「ふるさと」を歌いました。
 アナリーゼ(楽曲分析)をもとに表情のつくり方は大変勉強になりました。DVD札幌室内歌劇場オペラ公演「月を盗んだ話」を視聴し、小さな子の発声や音程を合わせてストレートな声で歌っている場面には感動しました。講師渡辺ちか氏による演奏「サマータイム」
は、素晴らしかったです。
 
 参加者からの質問がありました。胸声について、息漏れについて、男子の声について、日本語のUの発音について音がずれてしまう子について等、丁寧に質問に答えていただきました。講師から今後の指導に生かせる答えをもらうことができました。オペラの発声から、歌唱指導についての基本を改めて、学ぶことができた研修となりました。