食に関する指導 理論研修会 終了

テーマ 学校給食における食物アレルギー対応について
日 時 平成26年7月17日(木)13301630
会 場 石狩教育研修センター
講 師 渡辺 一彦 氏
 
渡辺一彦小児科医院 医師
参加者 39名
研修会

ようす
   
    
 

 今回は札幌市で医院を開業している渡辺一彦氏をお招きして、学校給食における食物アレルギーについてお話を伺いました。
 
お話の冒頭では、札幌市の学校や学校給食でのアレルギー対応の経緯について、教えていただきました。
 

 次に、北海道と全国のアレルギー疾患有病率を比較すると、北海道は多いこと、また、平成16年度と平成25年度までの9年間で、アレルギー疾患有病率がほぼ倍になっていること、どのような種類のアレルギーが増えているのかなど、数値やグラフを通してわかりやすく教えていただきました。
 また、渡辺氏の病院で診察しているアレルギー患者の実態や、アレルギー克服のための治療内容、治療経過など、具体例を挙げて教えていただきました。
 

全身性の急激で重症なアレルギー反応を「アナフィラキシー」といい、その主なリスク因子には、食べ物に限らず、昆虫の毒液や薬剤などもあります。
 グラフは、平成16年と平成25年のアナフィラキシー有病率について比較したもので、倍以上に増加していることを表しています。(渡辺氏資料より抜粋)

 

 研修会の後半は、練習用エピペンを使って、取り扱いについて学びました。エピペンを打つ際は、足をおろして、床と並行にします。
 写真は、太ももの前外側(ひざから太もも付け根の真ん中あたり)にエピペンの先を押し当てて、打っている様子です。

 

 取り扱いを学んだ後は、参加者全員で練習用エピペンを使って、実際に打つ練習を行いました。  実技を通して、エピペンを打つ際の力加減や、連携して対応することの大切さなど学ぶことができました。